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国際社会の動き

京都議定書

このような状況の中で、国際社会は1997年12月に京都で開かれた「地球温暖化防止京都会議(COP3)」で、欧米や日本を中心とした先進国から排出される二酸化炭素など温室効果ガスの削減数値目標や、その目標達成ルールを決めました。この約束が「京都議定書」です。アメリカなどの脱退などの問題を経てようやく2005年2月16日に発効されました。
その中で、日本は以下の約束をしました。

そこで、「チームマイナス6%」などの国民運動を実施し、なんとかこれを達成できるよう努力しています。しかし、近年約8%程度の増加という算出データも出て、約14%ほどの削減が課される現実となっています。最終的に減らせなかった分は、排出権取引というしくみなどで外国から二酸化炭素を減らす権利を購入することで埋め合わせすることになりますが、国際的立場を考えるとやはり自国の努力で減らすことが大切なのです。
なお2013年以降の国際的なきまりは2009年末のCOP15にて決定される予定です。

生物多様性 

地球温暖化が影響及ぼす大きな問題に生物多様性の問題があります。
生物多様性とは、遺伝子、種、生態系のそれぞれの多様性をまとめて示すもので、地球上の生物の種類の多さとそのつながりも意味しています。現在約170万の生物種が確認されていますが、2008年のIUCN(国際自然保護連合)による報告では、そのうちの4万4,838種について、絶滅の危機をランク付けしたところ、絶滅のおそれが高い種数は、合計で1万6,928種にのぼり、評価対象となった4万種あまりのうちの38%を占めたそうです。2007年の調査よりも600種以上増えたそうで、温暖化による気候変動なども要因で種の絶滅が確実に加速化しています。

森を守ろう!

一方、豊かな生物多様性をつくる「熱帯林」が伐採などで減少していることも見逃せません。たとえば、アジアでいえば、世界の種の16%が生育するといわれるインドネシアのここ数年の森林減少量は最も大きく、ブラジルなどとともに、世界各国の中での森林面積の減少率は最悪水準といわれます。経済的に資源の乏しい途上国にしてみれば資源を利用するのはやむを得ない反面、地球規模で言うと熱帯林の伐採は、二酸化炭素の吸収源の減少でもあり、地球温暖化の問題にとっても重要な問題です。

みんなでエコ

このように、世界各国の発展のスピードの違いや人種問題、環境問題などを同じ視点で捉えて持続的な発展を考えることを「サステナブル」な考え方と言います。2010年に名古屋でおこなわれる予定の「生物多様性条約締約国会合(COP10)」では、生物多様性保全に対するサステナブルな日本のリーダーシップが世界的に注目されています。
これからはますます、私たち生活者もこれらの動向をしっかりと見守り、自分たちにできることを考えていかなければならないと思います。
専門用語

COP(コップ)

「Conference of the Parties to the UN Framework Convention on Climate Change」の略で、「国連気候変化問題締約国会議」のこと。京都は第三回なのでCOP3(コップスリー)と呼ばれる。2009年末のコペンハーゲンCOP15にて、京都議定書のあと(ポスト京都)の国際的な枠組みが決定する予定。尚、他の条約においても一般に「条約締約国会合」をCOPと称します。

排出権取引(はいしゅつけんとりひき) 

温室効果ガス削減のために、複数の先進国が共同したり、先進国と途上国でプロジェクトを行うなどして発生したクレジット(排出権)に値段をつけて取引するものです。例えば、二酸化炭素1t=2000円などで売買されるイメージ(近年はだいたい1500円〜3000円で推移しているようです)。